2019.08.23

キャンドルサービス

結婚式コラム「キャンドルサービス

結婚式で欠かせないイベントの一つに「キャンドルサービス」があります。

諸説ありますが、起源はおよそ1970年頃のヨーロッパです。

2人は、長い交際を経て、結婚することになりました。
しかし、結婚式を挙げたくても、彼らの生活では夢でした。

結婚式を諦めていた二人でしたが、村人たちが、

ささやかな結婚式とパーティを準備してくれました。

優しい村人たちにせめてものお返しとして、
二人は村人たちのテーブルをまわってキャンドルに火をつけ、
「私たちも幸せになりますが、皆さんにも幸せが訪れますように」
と願いを込めて、キャンドルに点火してまわりました。

これがキャンドルサービスの起源と言われています。

新郎新婦がテーブルを回ってゲストテーブルのキャンドルに点火するのは

二人のために結婚式に参列していただいた

ゲストの方々の幸せを願ってのことなのです。

そして、たくさんの祝福を受けて、多くの方々が見守る中、
メインキャンドルに点火し、永遠の愛を誓うというスタイルになりました。

また、キャンドルには「献身的な愛・無償の愛」という意味があります。
暗いところを照らしたり、
寒いところを温かくするキャンドル。
しかし、その一方で使えば使うほど小さくなってしまうキャンドル。
このようなことから「献身的」「無償」というような意味になったのでしょう。

結婚とは、お互いがお互いを思いやりながら、
見返りを求めない無償の愛を与えて1つの家族を作っていくので、
「献身的な愛・無償の愛」の象徴であるキャンドルを使うのかもしれません。

現在では、
ご挨拶のためにゲストのテーブルを回るという意味も含まれていますが、
本来の意味は、ゲストの幸せを願い、
お二人の新たな生活を象徴するイベントでもあったのです。

さらに、結婚式会場を暗くする事で静寂が生まれ、
後の両親へのプレゼント贈呈への布石として省く事のできないイベントになったようです。